top of page

パフォーマンス
Performance

img_icon_06.jpg

赤ちゃんは月齢によって、全然違います。首が座っていない抱っこされている子や、地面に寝転んでいる子から、お座りだけできる、ずり這いができる、はいはいができる、

歩ける...。

あらかじめ、どの月齢の赤ちゃんが何人くらいいるのかを把握しておき、上演が開始したら、空間のどこに、どの月齢の赤ちゃんが、どんな状態でいるのか、演技をしながら常に把握しておく必要があります。

 

ーーー赤ちゃんがより豊かなパフォーマンス体験ができるように心がけることが大切ーーー

 

振付が決まっていても、赤ちゃんに届かないと意味がありません。

振付はテーマの中で即興で、柔軟に変化させパフォーマンスをする必要があります。

 

寝転んでいる子や抱っこされている子には、

目にうつる範囲が演技エリアになります。

座っている子には、広範囲の演技エリアがとれる。

 

また、赤ちゃんとの距離を測りながら、自分の身体のどの部位での、どの動きが有効に届きそうかを考えながら演技をします。

 

パフォーマンス中に、必ず他のパフォーマーがどの位置で、どの赤ちゃんに、どんなパフォーマンスをしていたかを把握していく必要があります。自分がその赤ちゃんに対した時に、前にいたパフォーマーと動きが似ていたら、赤ちゃんも退屈だし、赤ちゃんの経験値が乏しいものになってしまう。

 

より豊かなパフォーマンス体験を赤ちゃんにしてもらう為には、なるべく違う質感やリズム、身体の部位などで演技を行う必要がある。

 

パフォーマー自体のスキルや即興力、表現力が豊かであればあるほど赤ちゃんのベイビーシアター体験も豊かで実りの多いものになるので、パフォーマーは常に自分のスキルの精進が必要である。

 

ーーー赤ちゃんの興味をひくパフォーマンスとは?赤ちゃんは嘘の演技は退屈!ーーー

 

まず、赤ちゃんのアイキャッチを取りに行くことが大切。そして、赤ちゃんの興味をひけたら「今だ!」と

いう感覚です。

赤ちゃんの興味がひけている時が、1番パフォーマンスが赤ちゃんに有効に届く時。

赤ちゃんが見ている限り、こちらから意識を切る(視線を切らなければいけない状況になっても、身体のどこかの意識が向いていればOK)のはNG。

 

赤ちゃんの興味を引き続けて、なるべく長くパフォーマンスを見てもらえるように、身体の表現している部位を変えたり、速度や距離感や背景、オブジェを利用するなどして変化をさせる。

 

赤ちゃんのいる場所と状態、パフォーマーや観客の大人のいる場所と状態など常に把握しながら、自分自身も常に、目の前の人や音、空間に好奇心を持ち、

パフォーマンスの原動力となる気持ちの衝動を切らさない。

 

赤ちゃんが興味を惹かれることは、目の前にいる人が興味を持っていることです。

パフォーマーは赤ちゃんの前では真っ向正直でいること!

赤ちゃんは、嘘の演技はすぐに見抜いて、興味を失います。

 

常に世界に対して興味を持ち、広い視野で心を開き、自分の気持ちに嘘のない身体で、

赤ちゃんの前でパフォーマンスをすることが何より大切。

 

それは赤ちゃんに見せたい、大人の世界への向き合い方、大人の他者への向き合い方であると思います。

© 2023 tormansion BABY THEATRE ARCHIVE

bottom of page